副菜が肖像画になる瞬間

本日は赤カブをお届けにまいりました。
makiart 2025.08.20
誰でも

先日、キャンバスを買うかどうかで悩みました。

交通費を入れたらまあまあかかる。

頭の中では「いや、ランチ一食分だぞ」とか「失敗したらどうすんの?」って、小さな会計士がガチャガチャうるさいんです。笑

でも、結局は買いに行きました。

どうしても赤カブをキャンバスに描きたかったから。

描いてみて思ったのは、描かなかったらずっとモヤモヤが残るってこと。

そしてキャンバスは、失敗ごと受け止めてくれるんですよね。

これは紙では味わえない安心感。

不思議なことに、描きながら「なんで私はこんなに野菜に熱を込めてるんだろう?」と自分でも首をかしげていたんですが、

完成した絵を見て「あぁこれはただの野菜じゃなくて、自分の肖像なんだ」と気づきました。

私は完璧を目指すと途端に動けなくなるタイプ。

でも「目の前の赤カブを描く」ならできる。

こうして生まれたのが『赤カブの生命』。

ちょっと大げさなタイトルをつけましたが、描いたときは本当にそれくらいの迫力がありました。

足踏みした分だけ、描いた瞬間の解放感は大きい。

きっとこれは、絵だけじゃなく他のことにも当てはまるんでしょうね。

キャンバス アクリル絵の具 「赤カブの生命」

キャンバス アクリル絵の具 「赤カブの生命」

無料で「今日も線はごきげん」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら

誰でも
舞台に立つ野菜たち~日常のものが、主役になる
誰でも
野菜を描きたいという、衝動の正体
誰でも
1分で無心。クロッキーは対象とのジャズセッション
誰でも
変化の前、ひっそりと世界を変える花
誰でも
「副菜、それは予想外の入り口」ピーマンの色に心を奪われて
誰でも
私の“描いた”は、Tシャツになった。絵で遊ぶ。
誰でも
午後、美術館でミロに会ったら線がゆるんだ。
誰でも
ジョアン・ミロもしゃ会~わからなさに惹かれて