崩しているのか、崩れているのか

基礎は基礎でもスポーツと美術は大違い
makiart 2026.01.31
誰でも

最近の観察を、ひとつ。

もしゃ会で、アンリ・ルソーを描き始めました。
独学で絵を描いていた、いわゆる「日曜画家」。

「下手」と言われがちな画家です。

でも、よく見ると、
形はとても確かで、
私はずっと上手いと思っていました。

絵を描いていると、
ずっと引っかかっていた感覚があります。

デッサンができる人が、
わざと形を崩すことと、
できなくて崩れてしまうことの違い。

私はずっと、
自分は後者なんじゃないかと
思っていた気がします。

実際、デザイン学校に通っていた頃、
石像を少しだけ描いたこともありました。
アカデミックな勉強は、
正直あまり面白いとは感じられなかった。

美大出身の人や、
きちんと基礎を積んできた人を見ると、
「分かった上で描いている」感じがして、
そこにコンプレックスを感じていました。

でも、ルソーの絵を見ていると、
その線や形が、
“分からなかった結果”には見えない。

別の理解で、
別の場所に立っているように見える。

最近思うのは、
描きたいという思いがある人は、
結局、描き続けるだけなんだということ。

誰かの正しいルートじゃなくても、
選ばなかった基礎があったとしても、
ちゃんと辿り着く場所はある。

今日は、
そんな感覚の共有です。

ペンで下描きしたもの

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