《グルーヴとリズムの小話集》第7話:もう、鳴っている
最近、 「もう迷わない」 と言えそうになる瞬間がある。
でもその直後、 また普通に迷っている。
どっちも本当で、 どっちも嘘じゃない。
身体は先にリズムを知っていて、 私はあとから「あ、今そうだったんだ」と気づく。 理解は、いつもワンテンポ遅い。
暗い場所に入ったとき、 何も見えないはずなのに、 世界は意外と騒がしい。
呼吸の音、足音、気配。 見えない分だけ、拍がはっきりする。
正解がなくても、 案内図がなくても、 身体はちゃんと次の一歩を知っている。
私は今も、 線を引きながら、 色を置きながら、 ときどき叩きながら、
「これでいいのかな」と思っている。
たぶんそれでいい。
音は止まっていないし、 リズムもまだ続いている。
~END~
アクリル絵の具
これにて「グルーヴとリズムの小話集」は完結です。
ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。
10月の終わりに書き始めて、12月の終わり。ちょうど2か月間、音やリズム、身体の感覚をたどりながら、少しずつ言葉と絵を重ねてきました。
正直に言うと、「グルーヴとリズム」というテーマで、果たして楽しんでもらえるのだろうか?そんな不安も、最初はありました。
それでも、自分が実際に感じていること、いま一番おもしろいと思っているテーマを思い切って出してみよう、と決めて書き続けてきました。
今振り返ると、あのとき決めて本当によかったな、と感じています。
1月中には、挿絵を一部整えたうえで、Kindleでの出版も予定しています。
また改めてお知らせしますね。
ひとまずは、ここまでお付き合いいただいたことへの感謝を込めて。
本当にありがとうございました。
来年ものんびりいきたいと思います~
皆様もよいお年をお過ごしください。
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