絵画で音楽を表現した男

色で音の明るさ、暗さ、高低音を表現する?!
makiart 2024.03.31
誰でも

ワシリー・カンディンスキー(🇷🇺)は抽象画の巨匠として有名です。彼は共感覚の持ち主とも言われています。共感覚とは例えば、文字に色を感じる色字共感覚や、音に色を感じる色聴共感覚など一つの事柄から複数の感覚が呼び起こされる事を言います。

彼は最初の頃は景色などを描いていましたが、徐々に抽象画へと移行します。

「なぜ抽象画を描くようになったのか」との質問に「絵に見える以上のものを表現するため」と答えています。

さて彼の抽象画の特徴は音楽の印象を絵画で描いたという事です。

絵画で音楽を色を通じて表現した。

例えば

青をフルート

濃紺をチェロ

黒をコントラバスの響きのように。

そのようにして見ると、よくわからない絵もなんだか音の響きが聴こえてくるような気がしますね。

黄・赤・青

黄・赤・青

コンポジションⅧ   ※コンポジションとは構成、組み立てる

コンポジションⅧ   ※コンポジションとは構成、組み立てる

またこんな彼の発言もあります。

私が、円のとりこになっている

理由1.きわめて控えめな形体、しかし遠慮なく自己主張する

2.明確、しかし無限に変化する

3.安定、と同時に不安定

4.高音、しかも静か

5.内部に無限のエネルギーをはらむ単純な緊張

カンディンスキー の絵は図形のみを使っているのにとても楽しそうな雰囲気がするのもこのような考えのもと図形を構成しているからかもしれません。

下のリンクは上で紹介した「黄・赤・青」の絵を元にカンディンスキー が体験していた共感覚を擬似体験できるというなんとも面白いサイトです。

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