舞台に立つ野菜たち~日常のものが、主役になる
外にばかり目が向いていた私の視点を変えたのは日常にある当たり前のものだった。
makiart
2025.09.21
誰でも
玉ねぎや人参、じゃがいもが完成しました。
畑は耕さないけれど、絵を描くことで、まるで野菜を収穫しているみたいですね。笑
数年前は「もっとすごいものを描かなきゃ!」と自分を追い込んでいました。 歴史に残るような壮大なテーマとか、誰もが感動するような題材を選ばなきゃいけない、と。
それが本当に描きたいならいいのですが。今のところそうではない。
でも模写を通して画家たちの絵を見れば、そこに描かれているのは身の回りの物や出来事(日常)。 食卓のパンや花瓶に挿した花、窓から見える風景。 彼らはそれを淡々と、でも全力で描いている。
私はずっと「何かとてもすごいもの」が描かれているんだと思い込み、 自分とはあまりにもかけ離れた世界だと感じていました。
でも実はそうじゃなかった。 すごいのは題材ではなく、向き合う姿勢や、そこに込められた眼差しだったんだなと思います。
だから最近は、台所の野菜を描きながら、ちょっと笑ってしまう。
数年前の自分なら「え?玉ねぎ?」って顔をしたと思います。
外にばかり目が向いていた私の視点を変えたのは日常にある当たり前のものだった。

アクリル絵の具 キャンバス
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