1分で無心。クロッキーは対象とのジャズセッション

クロッキーは線の散歩。対象に寄り添って歩けば、自然な形になる。
makiart 2025.08.31
誰でも

「クロッキーって何ですか?」 

フランス語で「素早く描く」という意味で、要は“速写”。

時間を区切って(1分とか3分とか)、目の前のものを一気に線で捉える練習です。

よく「基礎トレーニング」として扱われるけれど、 私にとってはもっと音楽に近い。

クロッキーはジャズのリズムみたいなもの。 完璧な楽譜に沿うクラシックとは違って、 その瞬間に生まれる線のリズムを楽しむ。

対象物とこちらの線が呼応する――まるでセッションです。 相手が出す空気に耳を澄ませ、こちらは線で即興的に返す。 だから「よく観察する」より「聴く」に近い。

完成度を目指す時間じゃなく、 その場の呼吸とリズムを紙に残す時間。 クロッキーをすると、線を引きながら自分の頭も空っぽになって、 ちょっとした即興演奏のようなスッキリ感があります。

鉛筆 茄子とカレーセット

鉛筆 茄子とカレーセット

人の顔

人の顔

風景

風景

無料で「今日も線はごきげん」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら

誰でも
舞台に立つ野菜たち~日常のものが、主役になる
誰でも
野菜を描きたいという、衝動の正体
誰でも
副菜が肖像画になる瞬間
誰でも
変化の前、ひっそりと世界を変える花
誰でも
「副菜、それは予想外の入り口」ピーマンの色に心を奪われて
誰でも
私の“描いた”は、Tシャツになった。絵で遊ぶ。
誰でも
午後、美術館でミロに会ったら線がゆるんだ。
誰でも
ジョアン・ミロもしゃ会~わからなさに惹かれて