完成はゴールじゃない:創作と暮らしの途中を楽しむ
今日は完成した絵をお届けする予定だったのですが、正直なところ、まだだいぶ途中の段階です。「途中」という状態を皆さんはどう感じるでしょうか?完成したものを見せることが一つのゴールだと考えると、未完成の状態をシェアするのは、少し気が引ける気もします。でも、完成形ではなく途中の段階にこそ、面白さや魅力が隠されているのではないかと感じています。
この「途中」の状態には、不安もありますが、それ以上にワクワク感もあります。決断がまだ終わっていないからこそ、未来が無限に広がっているように感じられるのです。筆を動かしながら、新しいアイデアが浮かんできたり、予想もしなかった展開に出会ったりする瞬間は、未完成の段階でしか味わえない特別な喜びです。これは、日々の暮らしの中にもよくあることだと思います。例えば、手に入れたいと思っていたものを実際に手に入れたとき、思っていたよりも感動が薄かったり、気持ちが冷めたりした経験はありませんか?「手に入れるまで」の過程や期待の時間が、実は一番楽しく、心が躍る瞬間だったのかもしれません。目標を追いかける途中で感じる高揚感や期待感――それが、完成という終わりの先には少し失われてしまうのです。
そう考えると、「完成させること」だけが大切ではないように思います。むしろ、その過程を楽しむことこそが、創作や暮らしの中で得られる本当の喜びなのかもしれません。絵を描く手が止まったときに、「どうしよう、ここからどう進むのだろう」と迷いを感じる瞬間も、別の角度から見れば「新しい可能性に出会える時間」と言えるのではないでしょうか。
皆さんは、日々の暮らしの中で「途中」の状態をどう捉えていますか?例えば、新しいことに挑戦しているときや、大切な何かを待っている時間――その途中に感じる楽しさや不安、期待感。もしかすると、そのプロセスこそが、完成形以上に心に残る体験になることもあるのではないでしょうか?
次回のメルマガでは、この絵を完成させてお届けしたいと思っています。どんな形に仕上がるのか、自分でもまだ未知数ですが、途中の段階を共有させていただいたことで、完成に向けてのエネルギーをまた新たに感じています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。このメルマガが、あなたの日々の中で何かを見つけるきっかけになれば嬉しいです。
それでは、また次回お会いしましょう。
アクリル絵の具
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